傷跡を残さず刺青除去したい方必見!素早くきれいに刺青を消すピコレーザーとは?
刺青への理解が深まってきたとはいえ、日本ではいまだ色眼鏡でみられることも多く、肌を出して生活することは難しいのが実情です。憧れの気持ちで入れてみたものの、「こんなはずではなかった……」と後悔し苦しんでいる方は少なくありません。
そのような方にとって希望の光となるのが、医療機関で受けられる刺青除去治療です。最新の医療技術を用いたレーザー治療であれば、傷跡を一切残さず刺青を消すことも不可能ではありません。
今回は、そんな今注目の刺青除去治療について詳しくご紹介します。
刺青をキレイに消すことが難しい理由
近年、ファッション感覚でタトゥーを入れる方が若い世代を中心に増えています。濡れても洗っても落ちないタトゥーは、常にオシャレでありたい人たちにとって魅力的に映ることでしょう。
しかし、自然に消えることがないという刺青の特徴は利点でもありリスクでもあります。ライフスタイルや思考が変化し刺青を消したいと感じるようになっても、簡単に除去することはできないのです。
刺青はメイクのように皮膚表面に色付けするわけではありません。針や刃物などを用いて皮膚を傷つけ、その中に色素を入れることで着色していきます。
メイクであればクレンジングを使用し簡単に落とすことができますが、真皮層にまで墨が達した刺青はどんなに強く洗っても落とすことはできません。
皮膚の奥に入り込んだ墨を除去するためには、医療機関で治療を受ける必要があります。その治療はタトゥーを入れる時とは比べ物にならないほど難しく、完治までに長い時間を要するものです。
また、刺青部分を切り取る手術や削り取る手術の場合、傷跡をまったく残さずに刺青を消すことはほぼ不可能です。
刺青除去のさまざまな治療法
傷跡をまったく残さずに刺青を消すことは容易ではありませんが、除去すること自体は難しいことではありません。現在、医療機関ではさまざまな刺青除去治療をおこなっており、あらゆるタイプの刺青を消すことが可能となっています。
治療法の中でもっとも広く認知されているのは、刺青が入った皮膚を除去する切除手術でしょう。この手術では、刺青を皮膚ごと切り取るため完全にタトゥーを取り除くことが可能です。
しかし皮膚を切除したあとは必ず縫合をおこなわなければならず、個人差はありますが治療後の傷跡は免れません。
切除手術のほかには、刺青が入った皮膚を削り取る剥皮(アブレーション)治療があります。切除術では除去できないような大きな刺青も、剥削することで除去が可能です。
しかし、この治療法は高い技術を要するため、医師のスキル次第では傷跡がケロイド状に盛り上がったり術後に化膿したりしてしまうケースも少なくありません。
傷跡が残りにくい「ピコレーザー」について
切除手術や剥削術は刺青を直接除去できる反面、傷跡が高確率で残ってしまうというデメリットが存在します。一方、皮膚を直接傷つけることのないレーザー治療であれば、傷跡をほとんど残すことなく刺青を消すことが可能です。
レーザーには特定の色素に反応し光線を照射するという特徴があり、この特徴を活かして刺青にのみ熱を加え、墨の色素を破壊することで刺青を薄くしていきます。刺青以外の皮膚を傷つける心配がなく、体への負担が少ないため治療後の日常生活に大きな影響を及ぼすこともありません。
刺青除去に用いられるレーザーにはいくつかの種類がありますが、その中で現在注目を集めているのが「ピコレーザー」です。
従来のレーザー治療は特定の色を除去することを得意としており、カラータトゥーの除去にはあまり適していませんでした。しかし、細かな粒子まで破壊できる最新技術を搭載したピコレーザーは、黒色にかぎらず様々なカラーのタトゥーを少ない負担で除去することが可能です。
おわりに
時間の経過とともに趣味や思考が変化するように、刺青に対する考え方も年を重ねるにつれ変化していきます。入れた直後はタトゥーに満足できても、その満足感が生涯ずっと続くとは限りません。
もし刺青が人生の重荷になってしまっているのであれば、除去治療を受けるという選択肢を持つことも大切です。刺青という重荷を下ろすことで、軽快な毎日を過ごせるようになるでしょう。